冬物語
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「ん?さっき誰か廊下歩いてった。隣のクラスのやつか?」
「早くね?まだ6時じゃん。」
「二次会参加しないんじゃね?」
ガラ。
「おう、お前らまた来たのかよ。」
「俺らも二次会連れてけー。笑」
「何お前ら二次会の話聞いてたのかよ?」
「知らねーよ。 あ、そう言えばさっき帰ったやついたよな?二次会行かないやつ?」
「あぁ一人もう帰ったな。」
「誰が帰ったんだよ。」
「お前ら覚えてるかなー?あいつ。中学んとき一回もしゃべらなかったやつ。」
「あぁ。あの黙り姫。」
「黙り姫?」
「あれ?レイ知らなかったっけ?」
「誰だよそいつ。」
「お前小学校一緒なんだろ?前田が言ってた気するけど。」
「前田?あぁ、麻里か。」
「あいつの名前、お前知ってた?」
「あいつって?」
「その、黙り姫。」
「あぁ、そういや知らねーな。」
「俺も今日知った。」
「は?クラスメートだろ?」
「ってかさっきから誰の話してんだよ。」