冬物語
卒業式の日、帰ってきて何も言わないあたしにお母さんは怒鳴った。
私がただ反抗しているのかと思っていただろう・・
「返事をしなさい!」
「なんで何も言わないの?!声が出ないんじゃあるまいし。」
・・・。出ないんです。
本当に出ないのに、怒鳴られたことへのショックで、あたしは放心した。
あたしが黙っていると、
「まさか、・・ほんとに声出ないの?」
少し遠慮気味に聞いてくる。
「・・・。」
あたしはその質問にも何も答えなかった。
その日あたしは、お母さんと病院に行くことになった。