激情型お姉さん ナツコ
それからいうものナツコはよく電話をかけてきた。



「どう?つわりは、なんともないか?」



私はつわりが重いようだ。仕事を休みがちになっていた。



「今日も辛くて休んだよ。課長にイヤミ言われたわ。


『気の持ちようじゃないの?昔の女は産む前日まで働いたもんだ。』


やって。」


上司にイヤミを言われて、ヘコんでいた私は、思わず愚痴を漏らしていた。



「なにぃ!」



しまった!電話の相手はナツコだった。



「いや、あの冗談混じりでね…」



遅かった。
ナツコの怒りは頂点に達していた。



「はぁ?信じられんっ!冗談でも妊婦にそんなこと言うか?あのハゲ!」



いや課長はハゲてないよ。



「男尊女卑もええとこや。あんたハゲを
訴えるべきやわ。」



だからハゲてませんて。



「絶対勝てるから、私が保証する!」



ナツコに保証されてもねー。



「あー、私が近くに住んでたら、ハゲの家に乗り込んで文句言ってやるのに!」



よかった、ナツコが遠くに住んでて。



昔ナツコは、セクハラ上司のハゲ頭を、スリッパではたいて仕事をやめた事がある。



文句だけではすまないだろう。
ナツコならやりかねないのだ…。
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