Office Love 〜社長と私〜
「はい。どうぞ。」
「ありがとうございます。」
「沙那ちゃんが朝食をここで食べるなんて珍しいねぇ。」
なんて、おばさんが笑いながら言った。
「えっと、私じゃなくて・・・社長が食べるんです。」
そう。社長が。
「ええ??社長さんがかい?」
これ以上にないくらい驚いているおばさん。
うん。わかるよ。その気持ち。
私もだから・・・!!
おばさんは、何かを思い出したように後ろに何かを取りに行った。
「じゃあ、これ持ってきな。」
と言われ、持たされた箱。
「なんですか?これ。」
一見綺麗にラッピングされている箱。
そう言いながらも、私は箱を開けた。
うわぁ・・・。
美味しそう・・・!!
「さっき貰ったんだよ。」
「あ、ありがとうございます!!」
箱に入ってたのは、美味しそうなショートケーキ。
朝からケーキもなんか変だけど。
せっかくだしね?
もう一度、お礼を言って社長のいる最上階へと急いだ。
コンコン。
最上階に着き目の前にある扉を叩いた。
「社長?入りますよ?」
そう一声かけて扉を開いた。
中に入ると不機嫌そうな社長が座っていた。