空の少女と海の少年
──奈々と陸が部屋から出て行った後
2人は無言のまま朝食を済ませた
春はソファーに座って
テレビを見ているが
ぼーっとしている
隣に座っている海斗は
春に声をかけた
「……春。」
春は聞こえていないのか
やっぱりボーっとしている
不機嫌になった海斗は
春の腕を掴んだ
「……え!?かっ海斗!何!?」
「何考えてたの?」
「へ?」
春はポカンとするが
すぐに顔を逸らした
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