空の少女と海の少年


「……別に何も考えてないよ。テレビ見てただけ。」

「嘘つくなよ。……あいつの事思い出してたのかよ。」

「違うよ!蓮のこ「いつ俺が蓮って言った?」


はめられた
春はばつが悪そうに俯くと
腕を引っ張られて
そのまま抱き締められた


「///かっ海斗!?」

「……蓮が好きなのか?」


耳元で囁かれる切ない声に
春は胸が締め付けられる

心臓の音が煩くて
息をするたびに苦しくなる


「……分かんないけど…好きだった。」


¨好きだった¨
春が自分以外の男を
一瞬でも想っていたと思うと
胸が苦しくなる

だけど…それは過去形


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