空の少女と海の少年


「──ん〜っ今日もいい天気っ!絶好のランニング日和だあっ!」

「………。」


学園の庭で元気よく
ストレッチを始めた春の隣には
半分寝ている海斗が座っていた


「……海斗?」

「………ん?」


目が開いていない海斗を見て
春は大きな溜め息をついた


「眠いなら寝てればいいのに〜。朝ならちゃんと起こしてあげるよ?」

「嫌。春をひとりにすると危ないだろ。」


春は照れながらありがと。
と言い走って行った
その後ろ姿を見つめる
海斗は小さく笑った


「あ〜幸せ。」


_
< 267 / 652 >

この作品をシェア

pagetop