空の少女と海の少年


ごろんと芝生に寝転んで
空を仰いでいると
いつからいたのだろうか
陸が隣に座っていた


「……はよ。」

「なんだ陸、奈々は一緒じゃねえのか?」

「……うん。」


なんか変だ
いつもの陸なら朝からハイテンションで
ウザくて殴りたくなるのに


海斗が酷いことを考えてると
陸が口を開いた


「……奈々がジュエル使えるの知ってたか?」

「いや、初めて聞いた。」


チラリと陸の方を見ると
俯いてふてくされている

なんか気持ち悪いな……
と海斗はまた酷い事を
考えてると陸が話し出した


「昨日さ──」


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