空の少女と海の少年


そのころ
春と海斗はベッドに
横になりながら話していた


「奈々と陸、仲直りしたかなあ?」

「さあね。ま、あいつらなら大丈夫だろ。」

「そーだね。」


春が海斗の腕の中で幸せそうに笑うと
海斗も微笑んで額にキスをした

頬を赤く染めながら海斗を
見上げる春が可愛くて抱き締めた


「海斗〜苦しいよー。」

「春が可愛いからいけないんじゃん。」


ボンっと頭から煙が出るんじゃないか
ってくらいに真っ赤になる
春に深いキスをする


「……ふぅ…ん…。」

「……止まんねえ。春のせいだからな。」


そう言って首筋
鎖骨に赤い花を咲かせていくと
春はふとネックレスに視線を落とした


「サ……むぐっ。」

「あ…あぶねえ…春、ネックレスはずしとけ。」


春は頷くとネックレスを外して
サイドテーブルに置いた

さっきから雷が鳴り止まないのは
……きっと気のせい


「春、愛してる。」

「春もだよ……ふぁっ…。」


そのままキスをすると
2人は幸せそうに笑いあった


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