空の少女と海の少年


2人が唖然としていると
競技の説明が放送された


「玉をカゴに多く入れた方が勝ちです。カゴに入れば何しても大丈夫です。では……始めっ!」

パンッ!

音が響くと両組は能力やジュエルを使って
玉をカゴに入れていくが
玉はカゴから脱出して逃げ出していく

入れても逃げ、入れても逃げの
繰り返しで玉は全然カゴに収まらない


「くそっ!また逃げたぜ!」

「キリないじゃん!」


赤組のカゴからまたひとつ
玉が逃げ出そうとした瞬間
鞭に叩かれてカゴに収まった


「「「………。」」」


生徒や玉の視線の先には
真っ白い鞭を持った由紀が立っていた


「……玉は出させないから、早く入れて。」

「「「はっはい!」」」


生徒達は速攻で玉を入れ
玉はカゴの中でブルブルと震えている

春と陸は玉を不憫に思った


「……由紀様光臨したね。」

「……ああ。玉入れの勝利は決まったな。」


競技終了の笛が鳴り響き
玉入れは赤組の勝利で終わった


_
< 322 / 652 >

この作品をシェア

pagetop