空の少女と海の少年
春は時計を確認すると立ち上がった
「……あっ!春達リレーだよっ!」
「もう最後の競技かよ〜。奈々っ海斗、行こうぜ!」
陸の言葉に2人が立ち上がると
他のみんなに片付けを頼んだ
「じゃあ頑張ってくるねーっ!」
春が元気よく手を振ると
4人は階段を下りて待機場に向かった
「──奈央大丈夫かしら?」
「何?奈央どうかしたの?」
奈々と春は第3走者
グラウンドに座りながら
奈々は考え込んでいた
奈央は優が好きだったはず
でもあの様子からして優は由紀が……?
「複雑ね……。」
「だね……。でも春は本気だよ!」
「……は?何の話?」
「え!?リレーの話じゃないの!?」
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