空の少女と海の少年


「……頼み?」


春が首を傾げると
蓮は春に抱きついた


「っえ!?れっ蓮!」

「やっぱ春ちゃん可愛いー……海斗君怖い。」


胸ぐらを掴んで睨みつける
海斗に蓮はブルブルと震えた

海斗は凍りつくような
冷たい笑みを浮かべると
蓮の目の前に手を突きつけた


「氷の彫刻にしてやろうか?」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。ちゃんと話しますから離してー。」

「かっ海斗っ!蓮が凍りついてる!」


怒りが溢れてる海斗
凍死寸前の蓮
慌てまくり春

目の前の変な光景に
奈々と陸は溜め息をついた


「まあ、今回は信じてよさそうね。」

「楠木が言うんだから間違いないだろ。」


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