空の少女と海の少年


暖かな光が岩を覆うと
剥き出しの地面に草花が咲いた

山の主が光に戻り始めた証拠


「凄い……。さすが春ちゃんだ。」

「ねえ、あなたはリールの仲間じゃないの?」

「柊奈々…そうだよ。僕は魔神様以外に仕える気はない。それに……。」

「それに?」

「……ひとつだけ忠告しておく。今の君たちのレベルじゃリールには勝てない。あの女は日々力が強くなってきている。」


蓮の真剣な瞳に驚くと
クスリと小さく笑った


「知ってるわ。私はその為に試練を受けてるのよ。」

「ま、せいぜい頑張りなよ。……終わったみたいだ。」


岩を覆っていた光が消えると
キラキラと岩から光が溢れ出した

光の中から優しそうな
お爺さんが現れると光は消えた


「お爺!」

『……蓮!わしは…堕天使に魔物にされたはずじゃが……。』

「春ちゃんが助けてくれたんだよ!」


お爺こと山の主は春の
空色と金色のオッドアイを
見つめると微笑んだ


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