空の少女と海の少年


少年は右手に黒い塊を作り出したが
微妙な空気の変化を感じ、横に跳ぶ

それと同時に少年が
今まで立っていた場所から
鋭い氷柱が出てきた

後少し反応が遅れたら串刺しだ


少年は着地すると後ろを振り返り
攻撃してきた人物を睨みつけた


「……危ないよ。¨古賀海斗¨」

「いい加減にしろ。目的は何だ。」


海斗がいつでも攻撃できるように
右手を突き出して聞くと
少年はクスクスと笑った


「僕の目的?いいよ。教えてあげる。」


少年はそう言うと
震える春をチラリと見た

少年の¨目的¨
それが分かった海斗は叫ぶ


「春!逃げろ!」


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