空の少女と海の少年
前の前の前の前の……を
海斗と蓮は繰り返していたが
春が笑顔で「やめて?」
というと仕方なく黙った
『ミウ。』
『うん、わかった。』
ソウに名を呼ばれたミウは
神殿の周りを結界で覆った
すると、結界の中から
どんどん海水が消えていき
地上と変わらない程になった
蓮が闇の箱を消すと
ソウが口を開いた
『第三試練を行う。ルールは簡単、対戦相手の息の根を止めるだけだ。』
「ふーん。敵は魔物か何かなのか?」
『さあな。勿論個人戦で、戦う場所は別々。相手を倒したらここに戻ってくるようになっている。』
ソウが説明している中
春が視線を感じてそっちを
見るとサラと目が合った
しかし、サラはすぐに
悲しげに目を伏せてしまった
……サラ?
どうしたんだろ?
いつもは笑ってくれるのにな。
春が疑問に思っている間に
ソウの説明は終わったらしい
『俺達はここで待つ。いいか、最後に言っておくが相手が誰であろうと勝て。』
「……ちょっと、それどういう事よ。まさか……。」
焦った様子の奈々が言い切る前に
足元には魔法陣が広がり
5人はそれぞれの場所に移動した
ウタはさっきから俯いている
サラの肩を優しく抱いた
『きっと大丈夫だから。』
『……ああ。』
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