空の少女と海の少年


2人の前に立っているのは
青色の光を帯びた女性

海のように澄んだ青い髪と
金色に輝く瞳が印象的な女性は
この世の者とは思えない程に美しかった


……いや、ジュエルな時点で
この世の者じゃないっしょ


心の中でツッコミながらも
ただならぬ威圧感に
海斗は体が強張るのを感じていた


『初めまして、海を継ぐ者。私の名はカイ。皆は¨宝剣・蒼海¨と呼ぶけどね。』

「あー…どうも。」

『ふふふ、なかなかの美形じゃない。私の好みよ。』

「あー…そうっすか。」


適当に返事をしながら
海斗はカイを観察していた

しかし、隙が全くない
完全に自分を隠している

海斗の視線にクスクスと笑うカイは
周りを見渡した後、春を見た


『……そう、今は試練中なの。闇神が頑張ってるみたいね。』

「カイは知ってるんだろ?合格する方法を。」

『知ってる……のかしら?新たな選択を選ぶ為の話ならしてあげるわよ。』

「新たな選択を選ぶ為の話……?」


さっき春から聞いた合格の条件は
既に出された答えを選ぶのではなく
自分で新たな答えを作り
それを選ぶ事が出来るかどうか


その為の話って……


『世界の均衡を守る。

それが空と海の¨存在理由¨なのよ。』


海斗が驚いて目を見開くと
カイは懐かしそうに微笑んで語り出した


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