空の少女と海の少年
「──え……その2人って……。」
『そっ、俺様とカイ。空と海の存在理由ってのは、世界の扉の管理なんだよ。』
「ふぇー……なんか凄いね〜。」
夕焼け空を眺めながら
春は小さく溜め息をついた
春の隣に座っていた幻の海斗は
大きな欠伸をすると立ち上がった
「……なんか、本物の海斗がこっち来るって。俺は消えるから後は本人達で頑張ってよ。」
「海斗が来るの!?なんでっ?」
「2人一緒に話した方が楽だからだろ。」
「あ、そっか。」
納得した春がポンと手を叩くと
幻の海斗は黒い煙に包まれた
煙が晴れて立っていたのは本物の海斗
さっきの海斗と全く同じ姿で
春が本物か分からなかったのは内緒
「え……春!?……本物か?」
海斗も同じことを考えていたらしい
そう思うとなんだか嬉しくて
春は思わず笑顔になった
その笑顔を見て
春だと確信した海斗は
いつものように頭を撫でた
しかし甘い雰囲気の隣では
どす黒い空気が漂っていた
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