空の少女と海の少年


『久しぶりだなクソ女。』

『相変わらず気持ち悪いわね。』


ふふふふ。と微笑む2人だが
纏う空気は奈々よりも、どす黒い


クウとカイは物凄く仲が悪い


すぐにそれが分かった
春と海斗は2人に近寄り
控えめに話し掛けた


「……あ、あの!もし今の話が本当なら、人間界に魔物とか現れないんじゃー…?」

『今の話は本当よ。鍵が外れたから魔物があった現れてるの。頭使って少しは考えなさいよ。』

『てめえ……それが俺の春に対しての言葉遣いか?ふざけんなブス。』

「は?お前さ、¨俺の春¨とかどういう事?俺の春だから。」

『黙れクソガキ。』


見る見るうちに不機嫌になり
表情が険しくなっていく海斗

睨み合うクウとカイ


最悪な雰囲気の中
春は頬を膨らませて腰に手をやった


「春達には時間がないの!早く話してよっ!」


可愛らしく怒った春だが
その殺気はハンパない


これ以上はヤバい


本能的に感じ取った海斗は
促すように2人に目配せした

クウとカイは睨み合いを止め
溜め息をつくと、話を元に戻した


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