空の少女と海の少年


¨終焉の大樹¨


その言葉を聞いた瞬間
陸と奈々の顔色が変わった


「……終焉の…大樹だと?」

「大樹の種は封印したはずよ!何故あなたが持っているの!?」

『何故って……大樹は私の呼び掛けに答えてここにいるの。¨いい餌が手に入ったよ¨って言ったらね。』

「嘘ついてんな!どうやって封印を解きやがった!!」


陸と奈々が睨みつけると
リールはクスリと微笑む


終焉の大樹とは何か
封印されていたとは何か


神である陸と奈々とは違い
海斗と蓮には分からない話だが

ひとつだけ、理解することができた


「おいクソ女。」

『……相変わらず海の王子様は口が悪いね。』

「餌って……どういうことだよ。」

『そのままの意味だけど?』

「っ……!?」


愉快そうに微笑んだリール

海斗は一瞬で前に移動すると
ジュエルを変化させて剣を振るう

後ろに跳んで避けたリールは
溜め息をついて大樹を見た


『ちょっと。餌あげたんだからあんたの主人は私でしょう?主人を助けなさいよ。』


サワサワと揺れていた葉が突然止んだ

そして、次の瞬間
海斗の足元から数本の根が飛び出した


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