空の少女と海の少年


ドォン!!


「………ふぇ?」


爆音が離れて聞こえた上に
体はちっとも痛くなくて

それどころか体は暖かい


春が目を開けると目の前には
大好きな人の心配そうな顔


「大丈夫か?」


少し低い声に心が落ち着くのが分かる

春が照れたように笑うと
よかった。と海斗も笑みを浮かべ
ふわりと地面に着地した


海斗は春を抱きかかえたまま
地面には降ろそうとしない


……ん?


「……って、お…お姫様だっこ!?」

「照れんなよ。」

「ててててて照れてないもん!!」

「……すげー照れてるじゃん。」


真っ赤になって顔を隠す春を見て
海斗は優しく微笑むと地面に降ろした


本当はもう少しこのまま
春をいじめていたかったが
今はそんな時間もない上に
蓮と奈々の殺気が痛い


……しゃーねえ。
続きは終わってからだな。


海斗は心の中で舌打ちすると
春の方に向き直った


「何があったんだ?」

「そうなの!!あのね……──。」


奈々達も近くに来たのを確認すると
春は大樹の中での出来事を話し出した


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