空の少女と海の少年
「──……なんだそれ?」
「リールが嘘付いてるかも知れないよ。」
「信憑性に欠けるわ。」
「だよね……。」
陸と蓮と奈々に言われて
春はシュンとして俯いた
……いきなり言われても
そんなの信じられないよね
だって敵だったし
許せない事ばっかだし
だけど、だけどね
話してる時のリールの黄金の瞳は
凄く、真っ直ぐだったんだよ
嘘なんか付いてないよ
……勘、だけど……
その思いをみんなに伝えようと
春がゆっくりと口を開いた
「だけど「だけど春が信じたなら俺は信じる。」
春が目を見開いて海斗を見上げると
今まで黙っていた海斗は少し微笑む
「俺は春を信じてる。」
その言葉が嬉しくて、嬉しすぎて
泣きそうになるのを必死でこらえて
春は陸と奈々と蓮を見上げた
3人は顔を見合わせた後
小さく笑って海斗を見た
「当たり前じゃない。私も春を信じてるわ。」
「僕がそれ言おうとしたのに……海斗いいとこ持っていきすぎ。」
「ま、そういうことだ!」
「み…みんなあ〜!」
ボロボロと涙を流す春の頭を
奈々は優しく撫でてあげ
海斗と陸と蓮は微笑んでいた
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