空の少女と海の少年


「──……なんだそれ?」

「リールが嘘付いてるかも知れないよ。」

「信憑性に欠けるわ。」

「だよね……。」


陸と蓮と奈々に言われて
春はシュンとして俯いた


……いきなり言われても
そんなの信じられないよね

だって敵だったし
許せない事ばっかだし

だけど、だけどね
話してる時のリールの黄金の瞳は

凄く、真っ直ぐだったんだよ

嘘なんか付いてないよ

……勘、だけど……


その思いをみんなに伝えようと
春がゆっくりと口を開いた


「だけど「だけど春が信じたなら俺は信じる。」


春が目を見開いて海斗を見上げると
今まで黙っていた海斗は少し微笑む


「俺は春を信じてる。」


その言葉が嬉しくて、嬉しすぎて
泣きそうになるのを必死でこらえて
春は陸と奈々と蓮を見上げた

3人は顔を見合わせた後
小さく笑って海斗を見た


「当たり前じゃない。私も春を信じてるわ。」

「僕がそれ言おうとしたのに……海斗いいとこ持っていきすぎ。」

「ま、そういうことだ!」

「み…みんなあ〜!」


ボロボロと涙を流す春の頭を
奈々は優しく撫でてあげ
海斗と陸と蓮は微笑んでいた


_
< 634 / 652 >

この作品をシェア

pagetop