空の少女と海の少年


「──いい?私と陸でリールを止めるわ。その間にみんなは大樹を浄化してちょうだい。」

「王がいなくても、お前らの力を合わせれば完全に浄化できる筈だ!」


春と海斗と蓮が力強く頷くと
奈々と陸も頷いた


「じゃあ……行くわよ。」

「奈々……。」

「春、大丈夫よ。あなたは強いから自信を持っていいの。」

「……うん!」


春を笑顔を見て奈々は微笑み
陸と一緒にリールの元に向かった


2人は地面を蹴って宙を舞い
空に浮かぶリールの前に立つ

息を乱してはいるが
落ち着きを取り戻したリールは
奈々と陸を睨み付けた


『……させない…絶対に浄化などさせないぞ!!この体は、この世界は私の物だああ!!』


叫びと共に溢れ出る殺気は
奈々と陸の体を突き刺していく


「醜いわ。本性現した途端に凄い力ね。」

「俺らも本気で行かねーとな。」


奈々は扇を、陸は剣を
それぞれ空間から取り出すと
集中力を高めていく

体から溢れるのは紫色の光と赤い光

それはどんどん武器に吸い込まれていく


「さあ、始めましょう。」

「楠木達の所には行かせねえぜ。」


ニヤリと笑った2人の額を
一筋の汗が流れていった


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