空の少女と海の少年


「………。」

「………。」

「………。」

『……ぶっ!もっもう無理っ!アハハハハハハッ』


契約の言葉を言った後に
しなければいけないこと

それは──キス


頭を抱えてうなだれている海斗に
ユラは笑顔で契約完了を伝え
春と奈々と陸は
口を開けたまま固まっているし
サラは腹を抱えて爆笑している

しばらくして我に返った3人

春は悲しそうに目を伏せた


「海斗ってBL系だったの?」


数秒の沈黙、のち


「「アハハハハハハハッ!!」」


爆笑

海斗は笑い声にピクリと反応すると
一瞬で陸とサラの目の前に移動し
2人の目の前に手を突き出した


「……笑顔のまま氷の彫刻にしてやろうか?」

「「申し訳ございませんでした!」」


すぐさま陸とサラは
海斗に土下座をしました


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