クローバー
少女はコーヒーを入れてくれたフドーに「ありがとう」と言い、静かにセイの隣に座る。その姿はさっきとは違い、どこか沈んでいた。
「私…二年前からの記憶が無くて、何も思い出せないの…」
「二年前…」
二年前と言えば丁度騎士と魔女の戦争――「魔女狩り」があった時だ。あの時確か、女神の力を受け継いだ少女は行方不明になったとか…。
「お前の名前は?」
微かな期待を込めセイは聞いた。少女は、
< 68 / 331 >

この作品をシェア

pagetop