クローバー
魔女の力には人を癒す力があり、どこまで治せるのか分からないし、敵になってしまったセイが助けを求めても争いになるだけかもしれない。だが、今は彼女の命が第一だ。
他の魔女を呼びに行こうとするセイの腕を、力の無いコトハの手がギュッと掴んだ。
「待って…私は…もういいから」
「何言ってんだ!」
「例え助かっても、どうせ襲われる…」
「心配するな!コトハは私が守る!」
全てを諦めたかのようなコトハの言葉が気に入らなかった。
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