約束
「行ってきまーす。」

「ちょっと美姫ぃ!お弁当忘れてるわよ!?」

「あ!本当だ!」

「気をつけるのよ!はい、お弁当。行ってらっしゃーい!」

そうしていつものように学校に向かう。

「おはよう美姫!」

「あ、おはよう香里奈!」

香里奈。
小学生の入学時、1人でいた私に声をかけてくれたのが香里奈だった。
気がついたら親友という関係になっていた。

朝、廊下である男の子が待っていた。
あれは…工藤くん?

「あ、美姫ちゃんだよね。ちょっと話したい事があるんだけど、いい?」

「…うん。」

工藤くんに呼び出されて、廊下に行った。
「あのさ、今度合コンがあるんだけど、みんな美姫ちゃんに来てほしいって言ってるんだ。だから、一緒に来てくれない?」

合コン。香里奈から何度か聞いた事がある。知らない人達と交流して、カラオケとかするらしい。
断りたかったけど、私はしぶしぶ誘いを受け入れてしまった。
そして、日にちや場所などを聞いて、その日に行く事にした。
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