~イケメン集団D6と私~



そして 合唱コンクールの次の日



 私は 絶望に陥った




碧中学校の 授業参観 兼 バザーの日


朝 1人の男子が 私を呼んだ

「鳥海!!!!ちょっと・・・・!!」

男子は 4つ折りにされたメモを差し出してきた。

 メモは 中身を盗み見されないよう、ホッチキスで止められていた。


・・・・・・潤だ・・。
 潤はいつも 私へのテガミをホッチキスで止めていたもん。

「中野から・・・だよ?
 
 なんか、
 これで最後だから
 って言ってたぜ?」

 ‘これで最後だから‘

それを聞いた瞬間
 このメモを捨ててしまいたくなった。

「と、届けてくれて・・・ありがと・・・ね・・・」

お礼を言う声も 震えていた。





人間のカンって 結構正しいんだね。


私の場合、もともとカンが良いほうだから

 ちょっと考えた事が 結構当たってる。




この時ばかりは 自分のカンの良さを恨んだ。




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