つま先立ちの恋
閉ざされた目の前のドアが、そのままフーの心のように思えた。

今までどんなに冷たい態度を取られたって、どんなに馬鹿って言われたって平気だったのは、フーの心が完全に閉ざされていたわけじゃないって思えていたから。

どこかに小さな窓みたいな所があって、そこがいつも開いていたの。

だから嬉しくて、その小さな窓に一生懸命手を振ってたんだ、私は。

気付いてほしくて。
ううん、フーがこっちをちゃんと見てくれてることを知ってたの、私は。


だけど ………………―


「とりつく島もないって感じだね」


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