つま先立ちの恋
2月14日、当日。
私は葵ちゃんとパペちゃんと三人でフーのいる会社の正面玄関までやって来ていた。こっそり正面玄関を覗く今の私たちの姿は、きっと可愛いトーテムポールに違いない。
「作戦を説明します」
その場にしゃがみこんで手帳を開くと、私はそれを三人の中央、みんなで見える位置に差し出した。
「フーは明日からの九州出張に備えて今、会社で資料作りをしてるらしいのね。お部屋で一人でお仕事してるはずだから、そこを突撃します!」
「なるほど…去年は正面玄関で待ち伏せしてた所を柏木さんに見つかってあえなく御用だったもんね。今年は会社に入っちゃうのね」
『てゆーか、そんな個人的な情報まで掴むってジウーチンって何者?』
「しっ! パペちゃん、それは極秘事項だから!」
「でもさ、どうやって会社に入るの? 柏木さんに見つかったら結局はアウトじゃない?」
『いい質問だ、葵くん』
「そこで葵ちゃんの出番。てゆーか、お願い?」
「…へ?」
くいくい、と人差し指で二人を誘うと、葵ちゃんとパペちゃんが耳を寄せた。
ごにょごにょ、、、
「えーーーっ!!」
「葵ちゃん、声大きい!」
放送部で鍛えたよく通る声で叫ぶ葵ちゃんの口を両手でふさぐ私。ふがふがと動く葵ちゃんの唇がくすぐったかった。
私は葵ちゃんとパペちゃんと三人でフーのいる会社の正面玄関までやって来ていた。こっそり正面玄関を覗く今の私たちの姿は、きっと可愛いトーテムポールに違いない。
「作戦を説明します」
その場にしゃがみこんで手帳を開くと、私はそれを三人の中央、みんなで見える位置に差し出した。
「フーは明日からの九州出張に備えて今、会社で資料作りをしてるらしいのね。お部屋で一人でお仕事してるはずだから、そこを突撃します!」
「なるほど…去年は正面玄関で待ち伏せしてた所を柏木さんに見つかってあえなく御用だったもんね。今年は会社に入っちゃうのね」
『てゆーか、そんな個人的な情報まで掴むってジウーチンって何者?』
「しっ! パペちゃん、それは極秘事項だから!」
「でもさ、どうやって会社に入るの? 柏木さんに見つかったら結局はアウトじゃない?」
『いい質問だ、葵くん』
「そこで葵ちゃんの出番。てゆーか、お願い?」
「…へ?」
くいくい、と人差し指で二人を誘うと、葵ちゃんとパペちゃんが耳を寄せた。
ごにょごにょ、、、
「えーーーっ!!」
「葵ちゃん、声大きい!」
放送部で鍛えたよく通る声で叫ぶ葵ちゃんの口を両手でふさぐ私。ふがふがと動く葵ちゃんの唇がくすぐったかった。