つま先立ちの恋
「で、問題はそのヒカルちゃんと女の子4人組の関係だよね。灯歌ちゃん、もう一回訊くけど、本当に知らない子たちだったの?」

「全然。まったく。これっぽっちも」

私は自信を持って大きく首を横に振る。葵ちゃんはう~んと唸りながら胸の前で腕を組み、

「だけど、向こうは灯歌ちゃんのこと知ってたんでしょ?」

「そーなんだよね。なんか私の態度がムカつくとか何とか言ってた。それはこっちのセリフだっつーの」

あ、思い出したらまたムカムカしてきた。甘い物、甘い物。

『灯歌ちゃん、それは葵ちゃんのだよ』

「あ、ごめん…」

「いい、あげるよ」

「ごめんね~」

どうやら葵ちゃんは大好きなドーナツよりも推理に夢中みたい。今はね。てか、もしかしたら生返事の可能性あるかも、これ。葵ちゃんの集中力って半端ないからな~夢中になると周りの声シャットアウトなんだから。

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