つま先立ちの恋
「どこの組の子なんだろ…それに、その子たちになんでヒカルちゃんはイジメられるわけ?」

真剣に悩む葵ちゃんも可愛い。てか、当の本人であるはずの私が考えるのが苦手だから、事件の真相は葵ちゃんの推理力にかかっていると言っても過言ではない。

「…和泉、なのかな」

「そう考えるのが妥当だよね。女の子たちの中の誰かが和泉君のことが好きなんだろうね」

どこまでモテるんだよ、和泉のくせに。

「それ以外、ヒカルちゃんとその女の子たちの接点なんてなさそうだし」

やっぱり和泉なのか。てか、和泉ってそんなにいいかぁ?

…て、なんかこれじゃあ和泉に八つ当たりだな。それに、和泉のこと放置してるのは私なんだから。わかってるけど腹が立つんだよ~。

「てか、私と和泉ってさ~、周りからどう見られてるわけ?少なくとも私は友だちとしてしか見てないのに~」

「う~ん、こればっかりは…」

葵ちゃん、苦笑。つまり、そう思ってるのは私だけってことか。だろうな。でなきゃあの子たちもあそこまで私に言わないだろうな。だけどさ、

「こんなことしたって何にもなんないじゃん…」

そう愚痴る私に、葵ちゃんは困った風に眉根を寄せて言った。

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