つま先立ちの恋
たどり着いた考えをそのまま言葉にしたら、そのことに気付いて顔を上げたら、葵ちゃんも目を丸くして固まっていた。まるで鏡。きっと私も同じ顔をしている。


そうか、そういうことだ。

だからヒカルちゃんは否定できなかったんだ。だからあの女たちはあんな風に言ったんだ。そうやってヒカルちゃんを追いつめて…

「…灯歌ちゃん?」

そうか、だからか。そうやってヒカルちゃんの反応を楽しんでたんだ。だとしたら、どこまでもサイアクな連中だ。

「……んにゃろうめ」

顔が熱くなるのがわかった。耳の先まで赤くなっていくのがわかった。今、体中を流れる血がここに集まっていくのがわかる。

「ふざけた真似、してくれるじゃんか…!」

怒りで涙まで出そうだった。

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