つま先立ちの恋
私はぎゅっと目を食いしばる。

「…じゃあ、黙ってろって言うの?このまんま、何もなかった振りしてろって?ヒカルちゃんをあのまんまにしておけって?そんなことできるわけないのに。だって、だって…私のせいなのに。

私が和泉に対して思わせぶりな態度とかしたりするのが気に入らないって言うんでしょ?私がはっきりしないからヒカルちゃんを巻き込んじゃったんなら、私にはヒカルちゃんを助ける理由がある。私はヒカルちゃんを助けたいの、だって……」


だって……友だちだもん。


和泉のことがあったけど、私はヒカルちゃんが大好きだし、その気持ちは今でも変わらないし。だから、


「私がヒカルちゃんを守る…!」


強い決意、負けない熱意を持ってパペちゃんを見つめた。葵ちゃんがそんな私を見守るように一度、頷いてくれる。だけど、

「守るだなんて簡単に口にしちゃダメだよ」

「簡単じゃないよ!」

パペちゃんは少し首を傾げて私を見た。即座に反発して私は身を乗り出す。

するとパペちゃんは、

「ヒカルちゃん、合わせる顔がないって言ったんだよね?」

「え?」

「それって、自分に原因があると思うからなんじゃないのかな?」



……………え……


思いがけないことを、口にしたんだ。


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