つま先立ちの恋
雰囲気的にフーの所に連れて行ってくれる感じじゃなかった。

「あの…?」

なんか…やっぱり私、場違い?つまみ出される?

冷や汗が背中に浮かび上がる。

「孫様、生憎とお時間がございません。すぐに準備させていただきます」

「え?準備って?」

話が見えません。いや、この展開だとフーに会う為の準備ってことになる?

そんな疑問だらけの私の顔を見つめながら金城さんはにっこりと笑うと、黒い艶やかな目を薄く開き、

「よろしくて?」

「へ?」


それが魔法の合図だった。


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