~天使はふたたび舞い降りる~
第三章~雪の降らない街
ここは雪が降らない




雪が私をきれいにしてくれたから


汚れていく私を
白い雪が



愛する人から
隠してくれたから・・・・





あの夜
死のうと思っていた・・・
白い雪が
最後に彼を見せてくれた




声をかけるつもりなんて
なかったのに・・・・

雪が私に勇気をくれる・・・・




彼は私を


雪の日に現れた


天使と呼んでくれた・・・・・



天使・・・



芳樹の腕の中では
天使でいられたのに・・・



ここには雪が降らない・・・・
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