~天使はふたたび舞い降りる~
二人に大事な薬を忘れたと
話した。


「この薬なかったら
大変なんです・・・・」


素良はしぶしぶ私を送ってくれた。


「誰が来ても開けないこと
電話は携帯以外でないこと
俺のところに何かあったら
すぐ連絡すること
守れるね?」



「はい。
迷惑かけてごめんなさい。」



暗い部屋・・・・
芳樹は今何をしているんだろう。


私のせいね・・・・
私が林のところに戻れば
芳樹は
戻ってこれる。


これ以上迷惑をかけることは
できないから・・・・



一度だけ・・・
抱かれたい・・・・
愛する人に愛してもらえば
体は汚れても
心は汚れない・・・・



芳樹に抱いてもらいたい



それが私の夢だった



汚れた体を
清めてくれるのは
愛する人の愛だけ・・・



ここから身をひきます
だから・・・
だから・・・
抱かれてもいいですか?
最後に一度だけ・・・・


抱いてもらえたら
私はここから去ります・・・・

約束しますから・・・
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