~天使はふたたび舞い降りる~
素良から
芳樹が無事に帰ってこれると
連絡があった。


先に職場によってから
帰ってくるというので
たぶん夜になるという。



ほっとした。




明日、
林のところに戻る約束をした。
その見返りに
芳樹に手を出さない約束を
させた。
芳樹のためなら
私が犠牲になることで
それが芳樹のためなら
私の幸せだと信じよう・・・・


お風呂を沸かして
芳樹の好物を用意しながら


愛する人のために
なんかができるということの
幸せな想い・・・



私はこれが最後になるだろう



林によってこの幸せが
奪われるなんて
自分の運命を呪いながら


今夜しかチャンスがないから
芳樹に抱いてもらえるだろうか




言葉をかんがえながら


あの日
私は芳樹を待っていた。
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