~天使はふたたび舞い降りる~
支配
悪魔は私を支配したつもりでいた。



体は支配しても
心は支配できない・・・・



心だけは汚れないのが
私の誇り




あいつの目に映る私は



娘なんかじゃない






それも


奈楠ではなく・・・・



私を有紗と呼ぶ。




有紗は・・・・



私の母の名前。




あの日、林は言った。



「おまえは今日から
有紗だからな。」




母に対しての異常な愛に
私は運命を呪うしかない・・・・


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