~天使はふたたび舞い降りる~
近づく再会
「有紗、太ったのか?」

林が感づいたのは
おなかが膨らみ始めた夏


いつものように
飽きもせず林は私を抱く


痛みと敏感に感じる
胸の先をはじくように
しつこくしつこく
触り続ける。


「ボタンみたいだな~
胸も腹もでかくなった……
俺は好きだけどな~
おまえガリガリだから。」


林は私のおなかに手をまわし
後ろから突き上げた。



「女を抱いてる気になるな~」


こんなに乱暴に突かれても
子供は元気に大きくなる。



何度
何度もダメになれ・・・・
そう思い続けてきたけれど

子供はきっと強い子


気に入らないと暴力を受けても
背中や腹に蹴りが入っても
この子は私の思いとは
別に成長を続けた。








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