他人ごと
第2章。「確かに自分自身に関わりがないなら、どうでもいいことなんだけど。」
でもどうしても、関わらなければいけないこともある。
なぜなら人間同士交わらなければいけない場所があるからだ。 これは笑えるのか、悲劇かわからない。 ある男、名前は吉岡と名付けよう。
吉岡のアパートは、都心部から少し離れた全然閑静街ではない、10年ぐらい経った小汚ないアパートに住んでいた。
家賃もちょっと安めで、吉岡の安月給にはお似合いだった。
吉岡の角部屋の隣にある日誰かが引っ越してきた。

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