他人ごと
もちろん挨拶来るわけでもなく、誰かもわからない。
でも吉岡自身、仕事が忙しく、あまりアパートで過ごすことはなかった。
今まで気にしたことなんてなかった。
ただ寝に帰るだけのアパートだし、隣の存在感なんて感じたことなんてなかった。
まあ隣に過去住んでいた人間も同じだろう。
しかし今回は違った。
吉岡が帰って寝る時間が隣の奴の活動時間帯だからだ。
まあよくある都会のシチュエーションだからだ。
しかし吉岡のアパートは壁が薄く、吉岡自身騒ぐことなんてしないから、隣の奴は何でも響く生活音がわからずにいた。
隣の奴には彼女がいた。
いたと言うより、毎日のように通ってきていた。
吉岡が帰ってくる8時以降に彼女はやってきた。
何か吉岡がストーカーみたいだけど、声が聞こえるので、嫌でもわかってしまった。
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