ふしだらエデュケーション
「えっと……」


ダメよ、そんな助けを求めるような目で私を見ても。

ちゃんと答えるまでは、ここを動かないわよ。

あなたがひた隠しにしている恥辱にまみれた真実の姿をあぶり出してあげるわ。


「どうしたの橋爪君? 思うがままに答えればいいのよ」

「えっと……プリントの裏にバカって書いて背中に貼るとか……」


小学生かよ。しかもちょっと陰湿じゃないの。

……逃げたわね橋爪君。

本当はもっといやらしいイタズラを想像していた癖に。

まあ、いいわ。ひと皮剥けるのはもうちょっと先のようね。


彼に恨めしげな視線を浴びせてから、おもむろに窓側へ移動する。
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