【短編集】僕達の夏
…―晃矢君、
あながち、そうでもないみたいだよ?―…





私がそう思ったのはその日の夕方。
ひぐらしの鳴き声に混ざって聞こえた風鈴の音に、泰斗君が言った言葉を聞いた時だった。










































…風鈴の音を聞くと、何故だかたまに、すごく懐かしい気持ちになるんだ。それこそ、泣きたくなるくらいに。いつの間にか、だよ。本当に、たまにだけどね。…
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