日直当番
後ろの方で男子3人が楽しそうに話し合いながら小論文を書いている。


持つべきものは友ってね。


それから数十分後、随分と似通った小論文になったようだけど、3人は意気揚々と職員室へ向かって行った。


教室は私と進藤くんだけになってしまった。


静まり返った教室には、進藤くんのシャーペンを滑らせる音しかしなくなった。


1分ごとに響く時計の長針の音が私の焦燥感をあおる。


ある時、ぴたりとシャーペンの音が止まった。


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