日直当番
「神崎さん」


突然進藤くんに声を掛けられてビクッとする。


「ふたりだけになりましたね」


「それが何よ」


後ろの方で椅子を引く音がして進藤くんの足音が近づいてきた。


進藤くんは私の前で止まり、机に両手をついた。


「僕は結構根に持つタイプなんですよ」


「だから?」


私はなぜか動揺して声が震えた。


席を立って進藤くんから少し距離をとった。


「もしかして昨日のことまだ怒ってんの?」


「ええ」




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