macaron-マカロン-   *イケメンアイドル's Love life*
レイアは痛がるが、良一は離そうとしない。


「今夜、メシ行ける?」


レイアが頷くと、良一はやっと手を離した。


「もー、何すんのよ。ひどいな。」


頬をさすりながら、レイアは痛みで涙目になっていた。


少し赤みのある頬を見て、良一は


「チークいらずだな。よし!これで行こう!」


と言って笑った。


「なにが?」


「俺たち<アイデンティティ>の突っ込み方。俺が突っ込みで、お前がボケ。」


「私、もうボケたり何したりしないからね。って言うか、<アイデンティティ>って、何?コンビ名?」


「ほっぺたつねって突っ込むって、新しいと思わない?」


「私の話、聞いてないし。わかんないけど…。斬新だとしても、私ボケないからね!」


「ほっぺたはナイスアイデア!うんうん。」


良一は、勝手に納得すると、去って行った。


「人の話、無視すんだから!もー!ほんっっと子供なんだから。」


レイアは眉をひそめて、良一の後ろ姿に呟いた。
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