macaron-マカロン-   *イケメンアイドル's Love life*
睨みつけるレイアの視線をさらりと受け流すと、良一はそれ以上の睨みをきかせた。


「やれば。お前にも頭からかけてやるから。」


「…レモンの絞り汁に変えよっかな。」


こいつなら実際にやりかねないと思ったレイアは、少し妥協してみた。


良一は話を聞かず、皿に置いた肉を平らげた。


「よし。じゃあこれ食い終わったら、うちで演技指導してやるよ。」


良一が空になった網の上に、肉を並べだした。


「ほれ、どんどん食えよ。」


網の上で、肉が音を立てて焼き上がって行く。


焼き肉奉行の良一は、手際よく次々と肉を焼き、レイアの皿に乗せる。


「ちょ…そんなに急いで食べなくても良いんじゃないの?」


「善は急げ!」


そう良いながら、良一はレイアの口に肉を入れた。


突然の事で、レイアの目にうっすら涙が浮かび上がってきた。


「あ!お前涙目になってるぞ!最悪明日もこうして…」


「しなくていい!!」


良一のペースに振り回されて、少し疲れてきたレイアだった。
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