かくしご
 家の中は、これと言って変わった事がなかった。
何事もなかったかのように
錯覚する。

 信太郎は、
みつが自分を必要としてくれ、
愛してくれているのだと思い込んだ。

 そして多少遊んでも 
ここに帰ってくれば、
みつが、迎えてくれるものと考えた。

 みつが、
信太郎に対して、どう考えているかなどは、
考えもしなかった。
< 17 / 47 >

この作品をシェア

pagetop