『私も歩けばイケメンにあたる♪』
夜になって、やっと携帯を開いた私は絶句した。
しまった~、雅に電話するの忘れてた。
携帯には、雅からの着信が3件とメールが2件入ってる。
『ひ~かり~。今皆でカラオケ中。あんたのことで話題持ちきりだよ~。
連絡ちょうだいよね』
留守電に入ってる雅の声の後ろには、
ちょっと、あのイケメン誰よ?
どんな関係?
紹介して!
なんていう、クラスメートたちの黄色い声が聞こえる。
電話したいけど、今日は一度にいろいろありすぎて、もうくたくただ。
明日からは春休みで一日中暇なんだし、
電話より、雅に直接会って話そう。
そう決めてベッドに横になった。