PRIDE<短編>
振り替えると
「もうやめとけよ。」
と、白崎が立っていた。
その顔が
少し微笑んで見えたのは
見慣れない太陽の光を逆光に背負っていたからなのか。
ヤバい…
やらかした…
我に返ったアタシは
おっさんの上に馬乗りになったままの身体を持ち上げ
すくっと立ち上がると
エヘッ
と笑い
そして
逃げた。
もの凄い全速力で。
時速50キロは
裕に超えてるんじゃないか
ってくらいのスピードで。
自分ではそう思ったけど
アタシの弱点…
それは…
とにかく
足が遅いこと。